たかがスプレー缶で死ぬかと思ったはなし
しばらく前の話
コインパーキングで精算して出庫しようとしたときの事です。
膝の上にあるバッグから財布を取り出そうとしたときに
財布と一緒にバッグの中にあったペットボトルがこぼれ落ちて
運転席の足もとに転がり込んでしまうということがありました。
お金を払って、ゲートが開きます。
すぐに出なければ、後ろのクルマが順番を待っています。
足もとのペットボトルを拾おうとすばやく左手で探りますが見つかりません。
とりあえず、運転しながらなので
まずはそのまま駐車場から出庫して邪魔にならないところで停車し
そして座席下に転がっているペットボトルを見つけ、拾い上げました。
その時はこれだけで終わったのでよかったのですが・・・
実は運転席の足もとに空き缶やペットボトルが転がっていると
それがブレーキペダルの下に転がり込んで
思うようにペダルが踏めなくなり
思わぬ事故を招くことがあるものなのです。
実際に私自身も若いころに同じような経験があり
危うく事故を起こしかけたことがあります。
その時は足もとに転がった塗料のスプレー缶が
ブレーキペダルの下に挟まり
下り坂の左カーブで思うように減速できなくなったのです。
スプレー缶はキンチョールなどの殺虫剤のような缶です。
時間にしてほんの数秒の出来事でしょうが
ああいう瞬間は、長い時間と感じるものです。
必死にハンドルを操りました。
対向車線にも少しはみ出してしまいました。
交通量がそこそこ多い道路だったのですが、たまたまその時は対向車もなく幸い事故には至りませんでした。
手のひらにジワッと冷や汗をかき
本当に肝を冷やしたことを今でも覚えています。
あの時、対向車が来ていれば、間違いなく事故になっていました。
相手がトラックだったら死んでいたかもしれません。
長い間運転していると、
いくら安全運転をしていても何かの拍子に間違いが起こることがあるものなのです。
私の場合も、
その時は、スプレー缶が後部座席の足もとから運転席まで転がってきただけのことで、そのほか、運転に問題があったわけでもクルマに異常があったわけでもありません。
私自身が、クルマの中をきれいにしていれば防げた事かもしれませんし
今さらながら、あの頃後部座席には会社の書類やら仕事の道具やらいろんなものを置いて
散らかりまくっていた
ので本当に自業自得です。
そんな過去の経験があったので
今回のペットボトルの一件で、その時の恐怖を思い出しました。
とにかく、
運転席の足もとは何もないようにスッキリしておくほうがいいです。
ついでに、後部座席の足もとからもコロコロ転がってくることもあるので要注意。
ホンダのN-BOXのようなタイプのクルマだと、後部座席の足もとから運転席の足もとまでフラットになっていて転がりやすかったような覚えがあります。
そんなことにならないように、クルマの中にはなるべく余計なものは置かないほうがいいですね。
特に飲み物の容器はきちんとカップホルダーに入れ
水筒などでもカバンに入れるなら、こぼれ落ちないように気を付けたほうがいいです。