JAFには絶対に入ったほうがいい、という話
クルマに乗っていると、思わぬことに出くわすことがあります。
突然のクルマの故障や事故など、
だいたいこういう事は場所や時間を選ばずに予期せず起こるものです。
例えば、山の中の誰もいないところでタイヤがパンクしたり、
バッテリーがあがってしまってエンジンがかからないとか。
いくら最近のクルマは壊れないといっても、こういうトラブルはつきものです。
私も、何度かトラブルに見舞われたことがあります。
クルマではないのですが、単車に乗っていた時に見舞われたトラブルなどは印象深いです。
まだ私が大学生だったころの30年以上昔の話。
とある山の中で寂しい山道を単車で下っていた時に
ガチャン!
という大きな音と同時に、単車がロックされて動かなくなったのです。
すぐに降りて見てびっくり。
エンジンの回転をチェーンを通じてタイヤに伝える一番大切な
「スプロケ」
という歯車のような部品がネジのゆるみで完全に外れてしまっていたのです。
その拍子で、スプロケをカバーする部品が割れてしまい、全く動かなくなったのです。
信じられないようなトラブルでした。
下り坂なので、ニュートラルにギアを入れて、そのまま惰性で転がしていけばいいのですが、外れたスプロケとチェーンが単車のフレームに干渉し、ロックがかかって前にも後ろにも全く動かなくなってしまったのです。
250㏄の単車、
動かなくなければ本当に
鉄くず
です。
全く人の気配や人家のない山道の中。
今みたいにスマホもない。
時間は夕方、帰れないし、どうしようもない。
最悪です。
泣きそうになるけど、どうにかしないと・・・
そういえば
通ってきた道の途中に小さな集落があったなと思い、
単車をそこに置いて、来た道をとぼとぼ徒歩で戻っていくことにしました。
とにかく、誰かに助けを求めて。
もはや1ミリも動かなくなった単車なんて、誰も盗みはしません。
というか、この際、あんな鉄くず誰か持って行ってくれ、と思うほどに憔悴しきっていました。
よくあの時、冷静に来た道を戻って集落に助けを求めようと判断できたものです。
30分ほど歩いて、集落にたどり着きます。
おばちゃんがいたので、この付近でバイク屋さんはないか尋ねました。
山を下りてしばらく行ったところにあるということで、電話帳で番号を調べ、おばちゃんの家で電話を借りバイク屋さんに泣きそうになりながら懇願しました。
「助けてください」
事情を説明すると
「わかった」
そのあとはバイク屋の兄ちゃんが軽トラで駆け付けてくれて、
単車を応急処置で直してくれたので本当に助かりました。
貧乏学生だったボクは財布に2,000円しか持っておらず、
とりあえず頭を下げて
「すいません、これだけしか…」
とバイク屋に渡しました。
たかが2,000円で何も言わずに気持ちよく助けてくれたことは、今でも時々思い出します。
クルマでも、友人とキャンプに行ったときに、
室内灯をつけっぱなしにしてバッテリーをあげてしまい、近くの(といってもかなり遠い)ガソリンスタンドに電話して助けに来てもらったこともあります。
私の場合は、本当に人のいない山の中などでトラブルに見舞われることが多いのですが、いつも奇跡的に助けてもらってきました。
しかし、いつも助けてもらえるとは限りません。
そんなトラブルの時には、JAFに加入しているほうが安心です。
JAFは
一般社団法人日本自動車連盟
といい
クルマのトラブル(パンク、バッテリー、鍵の閉じ込みなどなど)に駆けつけてくれるロードサービスを行っている会社です。
すでに加入している方も多いでしょうが、年間4,000円の会費で、
クルマのトラブルの際には無料で駆け付けてくれるのが本当に助かります。
これがもし、未加入で民間のレッカー業者などに頼むと、目をむくような高い金額を請求されます。
それに会員になれば、それが自分のクルマでなくても、オートバイでもレンタカーでも無料で来てくれるというのが、抜群にコスパに優れたところです。
特にドライブや旅行、帰省など、遠出にクルマを使う方は絶対に入っていたほうがいいと思います。