プロ運転士のやさしい安全運転メソッド

運転初心者の方へ、安全運転ための知識やコツなど

感情をコントロールする

先日、千葉県であおり運転の事件がありました。

走行中の車両の前に割り込んで強引に停車させるというもので、SNSなどで動画などが拡散されていたようです。

 

あおり運転の厳罰化が進んでもなお、こんなことをする人間がいるんだとあきれるばかりですが、人間というのは不思議なもので、昔からハンドルを握ると性格が変わる人がいるといわれています。

 

今回はハンドルを握る時の感情のコントロールについて考えてみたいと思います。

 

たとえば、制限速度40キロの道路を30キロぐらいののんびりしたスピードで前を走る車に出くわしたときどうするか。

 

結構、田舎道など走っていると、ありがちな光景です。

 

追い越しが可能なら、安全に注意して追い越せばいいのですが、追い越し禁止区間であったり、交通量が多くて追い越せないときなどはどうしてもイライラしてしまいます。

 

また、普通に走っているときに後ろからあおり気味に迫ってきたり、パッシングをされたりして威圧感を感じて、恐怖を感じたり腹を立ててしまうこともあります。

 

 

どちらの場合も、自分の運転の問題というよりも、

外的要因により感情が乱れてしまうということですね。

 

私の場合は、出来る限りその外的要因を取り除くという事を考えます。

 

前者の場合、外的要因は目の前を30キロのスピードでのんびり走る車で、それを追い越せないという状況ですね。

本来なら、これはもう諦めるしかないと思います。

 

ラクションを鳴らしたり、パッシングをしたりして強引に追い越すという人もいるかもしれませんが、安全運転するには極力そういうことは避けたいものです。

 

もうひとつの解決方法は、あえて自分が交差点で曲がったり、コンビニがあればちょっと休憩してみたりして心を落ち着かせるということです。

 

そんなことをすると、なんで自分が損して・・・みたいな考え方もしてしまいがちですが、まぁいいじゃないですか、という広い心を持ちたいものです。

 

後者の場合は明快、これはもう、その状況から逃げることが一番です。

 

あおってくるような運転をする人間は、こちらが反抗的な運転をすると余計にヒートアップしてさらにエスカレートしてきます。

 

肝心なのは、こんなクルマの相手をしても

 

何の得にもならない。

 

と割り切って、一切相手にしない事です。

 

あおられたら、さっさと左へ寄って先に行かせましょう。

そんな運転する人間は、バ〇だと思ってやり過ごすことです。

 

やり過ごしたなら

あぁ、憑き物がとれてすっきりした。

ぐらい思っていいです。

 

 

そして、前者の場合も後者の場合も

感情が昂ったときは、

大きく深呼吸を2回

してください。

 

これだけで少しは落ち着くものです。

心を落ち着かせるのも安全運転の技術です。

 

 

奈良県十津川村、谷瀬のつり橋

前回のつり橋がらみで、違うスポットを紹介しましょう。

関西地区の方ならご存じの方も多いでしょう。

奈良県十津川村にある

『谷瀬のつり橋』

です。

谷瀬のつり橋




この橋の何が有名かと言えば、人が渡る生活道、人道橋として日本一の長さを誇っていたものだということです(現在は日本一ではない)。

 

人が渡ると、つり橋も揺れます。

谷底までもかなりの高さがあるので、高所恐怖症の人など苦手な人もいるようです。

 

奈良県というのは、東大寺の大仏奈良公園の鹿で有名ですが、実は紀伊半島の真ん中の山間部のほとんどを占めてしまうほどのふところの深さを持つ大きな県なのです。

www.google.co.jp

なので、奈良県の大部分は山間部にあり、つり橋のある十津川村奈良県のそんな山の中の最南端にある村です。

www.vill.totsukawa.lg.jp

昔、司馬遼太郎さんが街道をゆくというシリーズものの紀行記を書いていましたが、その中に十津川村の谷瀬のつり橋を書いたものがあり、大変印象深かったことを憶えています。

橋の対岸に住む人は、昔から川を渡るのに大変な苦労をしていたようで、そんな人々が自らのお金を出し合ってつり橋を建設したという話です。

 

橋が出来たのが昭和29年というので、終戦後間もない話です。

 

大卒の初任給が7,800円程度だった時代にあって、人々は20万円~30万円ほどのお金を出し合って建設したという話ですから、現在の感覚で各戸600万円~1000万円ほどの身銭を切ったという話なのでしょうか、

いずれにせよ大きな金額です。

 

それほどの負担をしてまでも、生活道としての橋が欲しかったのでしょう。

 

人間が地面にへばりついて懸命に生きる姿が思い浮かぶようです。

 

さらには、北海道に新十津川というところがありますが、ここに住む人の祖先は、明治時代に奈良県十津川村から移住したという事です。

涙ぐましい北海道開拓の礎だったわけです。

 

そんな谷瀬のつり橋のある十津川村ですが

キャンプ場があり、つり橋以外にも南へ足を延ばせば十津川温泉があり、山深いところながらも休日や行楽シーズンはたくさんの人でにぎわうスポットです。

国道168号線からの脇道、いたるところに川が流れている

日本の滝百選にある笹の滝、水の流れが美しい

私は昔からこのあたりの秘境めいた山ばかりの景色が好きで、大阪にいた頃は、よくオートバイに跨って、この地域を走ったものです。

 

大阪から十津川村に行くには、阪和自動車道から京奈和自動車道を経由して五条ICまで行く方法が一番いいと思います。

 

五条からは、国道168号線を南下、一本道で行けるのでわかりやすいと思います。

今は、168号線も随分と整備されて、道も新しく走りやすくなりました。

スピードに注意して走行してください。

 

それでも、十津川村までは時間がかかります。遠いです。

大阪市内からだと、ざっと4~5時間、五条ICからでも2時間前後かかります。

のんびり1泊するつもりで走るのもいいかもしれません。

新緑の季節、深い緑と川の流れを見ながらのドライブ、おすすめです。

でっかいぞ、明石海峡大橋

前回の記事で、明石海峡大橋のことを少し書きましたが、今回はその続きという感じで淡路島の事を紹介してみましょう。

明石海峡大橋兵庫県の神戸市垂水区淡路町を結ぶ世界一のつり橋で、1998年に供用開始しました。

その大きなシルエットは、天気のいい日には遠く関西空港などからでもはっきりと見ることが出来ます。

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淡路サービスエリアから明石海峡大橋をのぞむ

1995年に起きた阪神淡路大震災直後から、仕事の都合で神戸にいた私は、工事中のこの橋の様子を遠くから見ていて、よく覚えています。

 

 

 

とんでもなくダイナミックで桁違いにスケールが大きな橋が日に日に出来上がっていく様子は本当にすごかったです。

 

それと同時に、神戸市内の阪神高速道路や山陽自動車道から明石海峡大橋につながる高速道路の工事も大規模に行われていました。

 

この橋を通る道路は高速道路(神戸淡路鳴門自動車道でそのまま一気に四国の徳島県まで行くことが出来ます。

www.google.co.jp

それまで、本州側からはフェリーでしか行く手段のなかった淡路島が一気に身近になり、特に明石海峡大橋を渡ってからの最初の淡路サービスエリアは今でも大人気の観光スポットになっています。

 

サービスエリアは遠くから明石海峡大橋を望むところにあり、観覧車があったり、ハイウェイオアシスという施設があったり、お土産屋さんやレストランなども充実していて、ひとつのアミューズメントスポットになっているところです。

www.awajishimahighwayoasis.com

 

さらに特徴的なのは、ハイウェイオアシスには上り線、下り線ともに同じエリア内に入ることが出来ることです。

高速道路も広くてつり橋の部分は片側3車線あるので、ゆったりと走ることが出来ます。

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サービスエリアから淡路ICで高速道路を降りて、海沿いの国道をゆっくり走るのもおすすめです。

GWなどはドライブがてら出かけてみるのもいいかもしれません。

 

 

 

強風にご用心

風の強い日のクルマの運転は、何かと注意が必要です。

高速道路やトンネルの出口、高いところ、橋の上などは突風にハンドルをとられることもあります。

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兵庫県と淡路島を結ぶ明石海峡大橋

特に大きなトレーラーやトラック、バスなどは風を受ける面積も大きいので横からの突風などでハンドルをとられることがよくあります。

 

ましてや、空っぽのコンテナを積んだトレーラーなどは、車体が軽くなっているので、風のあおりを大きく受け、流されそうになりがちです。

 

こういう大きな車両に乗っているドライバーはプロなので、状況に応じた運転をしますが、突風などで自分ではコントロールできないような場合もあります。

 

私も、バスの運転士をしていた頃にリムジンバスで高速道路を運転することがありましたが、風の強い日には時々ヒヤッとすることもありました。

 

大きな台風であるとか、竜巻であるとか、相当強い風が吹かない限りは、トラックやバスが横転するという事は簡単には起こりにくいですが、それでも何があるか分かりません。そんなときには、トラックやトレーラーには近づかないほうがいいです。

 

高速道路では

特に山間部の

トンネルの出口

は危険です。

 

あと、高速道路そのものが、山間部を貫いていたり、

標高の高いところ

を大きな橋で渡ったり、

海沿いを走ったりと、一本道で効率的に走れるように設計されているので、都心部を除いては、やはり強風に常にさらされているところが非常に多いです。

 

これは高速道路に限らないのですが、サービスエリアやスーパーマーケットなどでも、広い駐車場で

風の強い日にドアを開ける

のは、本当に注意が必要です。

 

経験された方もいるかもしれませんが、

ドアを開けたときに、風でドアが持っていかれて、隣のクルマにコツリと当ててしまうことが、本当によくあるのです。

 

コツリならまだいいかもしれませんが、

ドン!と派手に

ドアを当ててしまって、

トラブルになるなんていう話も聞きますし

そんな事を目にしたのも一度や二度ではありません。

 

もし、それが高級車や新車ならどうでしょう。

それだけでどうなるか、想像に難くないと思います。

 

駐車場ならどの場所でも注意が必要なのですが、

特に海沿いの高いところにある駐車場や、

大きな橋のところにあるサービスエリアなどは、風が強いことが多いです。

関門橋しまなみ海道、瀬戸大橋、明石海峡大橋、海ほたるなどなど)

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兵庫県淡路島と徳島県を結ぶ大鳴門橋

そういうところでドアを開けるときには、両手でしっかりドアを握ってゆっくり開けましょう。

 

もうすぐ、GWの行楽シーズンが始まります。

こんなつまらないことで、トラブルにならないように気を付けましょう。

ショッピングモールの駐車場で行方不明にならないために

大きな駐車場のあるショッピングモールや高速道路のサービスエリアなど。

自分のクルマをどこに置いたか分からなくなったことはありますか?

また、どこに置いたか分かるように気を付けていることはありますか?

 

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これは多くの人が一度は探し回ったという経験を持っているんじゃないかと思うのですが、特に地方などに行くと、国道沿いの大きなショッピングモールでだだっ広い駐車場があったりしますが、時々、自分のクルマをオロオロと探す人を見かけることがあります。

 

そういう人の多くは、結構正解に近いところを探していることが多いようです。

 

たとえば、同じエリアの1列か2列横の車列を探しているとか。

 

ただ、問題は、自分のクルマの車名やナンバープレートをきちんと覚えていて探しているならいいのですが、

ただ、ぼんやりと

『白い軽自動車』

という雰囲気だけで、

「確かこのあたりだったよな・・・」

と見当をつけたエリアを探している人も時々現れるようです。

 

私もかつて経験があるのですが、

スーパーの駐車場で自分のクルマの運転席で停車しながら電話か何かしていた時に、全く知らないおばさんが、突然助手席から乗り込んできたことがありました。

 

「うわっ!」

 

お互いに心臓が飛び出すほどにびっくりして声をあげたのですが

そのおばさんは、自分が乗ってきたクルマが白の軽自動車だったのでしょう。

ただ、その漠然とした特徴だけで、私の乗っていた白のN-BOXが自分のクルマだと勘違いして、何の疑問も持たずに乗り込んできたようです。

 

「ごめんなさい(汗)」

 

ときまりが悪そうに私のクルマから離れ、

近くにあった別の白の軽自動車に乗り込んでいきました。

 

クルマのオーナーなら、自分のクルマの車種やナンバーぐらいは覚えているものですが、そうでなければ、間違えることもあるのかもしれません。

 

今は、大きな駐車場も、車列にA、B、Cなど区分けがされていたり、色分けされていたり、クルマを見つけやすい工夫がなされているようですが、これから初めてどこかに出かける方は、何か自分で見つけやすい目印やルールを決めておいたほうがいいかもしれません。

 

例えば、街灯の柱の近くに置いておくとか、あえて駐車車両の少ない遠いところに置いておくとか。

 

これから暑くなる中で、両手に買い物袋を持って、クルマを探し回るというのは、これは本当に大変だと思います。

新車購入と社会情勢のこと

新車の納車時期について東洋経済オンラインで記事が出ていましたね。

以前から半導体不足などで自動車の製造に大きな影響が出始めているとのことでしたが、今に至るも、事態はどうやら深刻なようです。

もはや業界の問題というよりも、政治的問題の要素が多いようです。

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半導体不足だけではなく、そのほかの部品においても品薄状態が続いているようで、その原因はコロナの影響もあるでしょうし、今般のウクライナでの戦争の影響も今後出てくるのかもしれません。

 

新車が2~3か月待ちなんていうのは以前からあったことです。

特に珍しい事ではありません。

人気車種なら半年待ちなども、普通にあったでしょう。

 

しかし、今は半年から1年程度の納期の遅れが普通にあるようで

トヨタランドクルーザーなどは、中東地域などでの需要が高いらしく、

海外優先なのか、日本国内では数年待ちの状態なんだとか。

 

そのせいで、中古車の価格が暴騰しているという話も以前からあった話です。

きっと、転売目的で購入し利ザヤを稼ぐという人もいるでしょうし、

市場として健全なのかどうなのか、疑問に思うのは私だけではないでしょう。

 

なので、人気のある車種によっては納期がはっきりと見通せないというネガティブな理由

受注を中止

しているという話もあるようです。

 

本来ならクルマが売れすぎて生産が追い付かないので受注を中止したり調整したりするというようなポジティブな理由が理想なのでしょうが、これだと販売店側も売れたクルマの売上回収も効率が悪くなるので、顧客側だけでなくメーカーや販売側にとってみてもいい話ではありませんね。

 

クルマを買う側にしてみれば、現在乗っているクルマを下取りに出して売却金額を頭金にして新車を買うという人もいるでしょう。

 

で、できるだけ車検期間ギリギリまで古いクルマを乗って、新車に乗り換えるという目論見の人も多いはず。

しかし、現実は目論見通りにいかず、車検期間までに新車の納品が間に合わずに、継続の車検を受けざるを得なかったり、その想定外の車検費用を新車の料金と相殺したりと、お互いにどうにも苦しい状況にあるようです。

 

クルマを買うというのは、

人間の我慢できないような物欲に依るものが大きいと思います。

一旦ほしいと思ったものは、どうしても手に入れたくなる。

 

ピッカピカに輝くクルマと、ドアの開閉音。

新車のにおい。

 

惚れた女の子のことが頭から離れないように

寝ても冷めてもクルマが頭から離れない。

物欲に憑りつかれた人間なんて、こんなものです。

 

これが人間なのでしょう。

そんな熱い思いで買いに行くクルマを、1年以上待たされたりした日には

100年の恋も冷める

という人もいるかもしれません。

1年待って、いくぶん冷静になった気持ちで納車、オーナーとしての満足感はどんなものなのでしょうか。

私には経験がないので何とも言えませんが。

 

これから、新車を購入しようという方は、十分にご注意ください。

 

 

今日は全く関係のない話

昨日、パソコンのルーターやらモデムやらごちゃごちゃしていたので

ちょっとすっきりと整理しようとして、釣り糸がからまったようになった

配線どもを整えていたのです。

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配線を抜いたり差したり、電源アダプターを抜いたり差したり。

差し間違いがないように、きちんと番号を書いたシールを張り付けて慎重にやっていたのですが、ようやくきちんと整理がついて、インターネットに接続しようとしたのですが、全くつながらないのです。

 

もやもやしながら翌日を迎え、朝いちばんにプロバイダーに連絡して調べてもらっても回線に異常なしとの回答。

もうひとつ、アンテナのついたルーターを提供している会社に電話して、いろいろ教えてもらいながら、なんとかリセットする。

さらにそのルータの先には、セキュリティ対策用の機械がついており、そこがうまく機能しない。

それはそれで、また別の会社に電話して対応してもらう。

脳みそが沸騰しそうになり、耳から煙がでそうになり

いよいよ訳が分からなくなったのですが

なんとか、パソコンの再起動やら何やらいろいろやって、ようやくインターネット接続できたのが夕方5時。

 

おかげで、この2日間、ほとんど仕事になりませんでした(泣)。

 

しかし、このモデムやらルーターまわりのカオスな配線って、どうにかならんもんなんでしょうか。

いつも思ってしまいます。